
喉の病気
〜扁桃肥大、アデノイド、イビキについて〜
扁桃肥大とは口を開けてすぐにみえる扁桃が大きい場合を言います。成長の中で7〜8歳ごろが最も大きくなり、その後小さくなっていきます。外から浸入した細菌を感知し炎症に対して防御するフィルター的な役割を持ちます。しかし大きいと頻回に炎症を起こし発熱を繰り返すことになります。またいびきの原因となります。
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アデノイドとは
アデノイドは、鼻の奥にある扁桃腺の一つです。4〜5歳をピークに10歳を過ぎるとしだいに小さくなると言われています。場所的に耳と鼻の間にあり、アデノイドが大きいために炎症をたびたび起こしていると、耳管の働きを妨げ中耳炎もくり返し起こすことになります。
また鼻づまりを引き起こし口での呼吸が目立ち、夜間はいびきが大きくなります。重症の場合には扁桃肥大の場合と同じように睡眠時無呼吸を引き起こします。
睡眠が浅いと日中に眠気が出現したり、注意散漫になったり、頭痛を訴える場合もあります。子供によっては咽頭が狭いことから食が細い場合もあります。

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手術を検討するポイント
@急性の扁桃炎を繰り返しやすい。
Aちくのう症や中耳炎を併発し治りにくい。
Bいびきが大きく睡眠時に無呼吸発作が頻発する。
などの症状が続く場合手術を検討します。
睡眠時の検査について
手術について
手術は全身麻酔で行い、一週間の入院が必要です。免機能の完成する5〜6歳以降なら扁桃腺摘出術による影響はほとんどないと言われています。抗生剤の効果的な使用で少なくなっているとはいえ年に3〜4回以上高熱や咽頭痛をおこすと本人がきついだけでなく、急性腎炎などの病気を引き起こす可能性もあります。主治医の先生とよく検討することが必要でしょう。